医師(国家資格者)が診てくれます。そして、今回挙げた3つの中で唯一の医療機関になります。検査やレントゲンなどの画像を元に診断（症状に名前を付けること)が出来ます。整形外科では骨や筋肉などの運動器と言われるところの、ケガや病気(骨折 脱臼 肉離れ 腰痛 関節痛 骨粗しょう症)などに対して、以下のような処置が出来ます。
■投薬(飲み薬や注射)
■手術(人工関節や腱の縫合etc…)
■整復(骨折 脱臼)
■固定(骨折 脱臼 捻挫 挫傷に対して)
■リハビリ(理学療法士や作業療法士が行う) など
整骨院とは？
柔道整復師という国家資格者が施術を行います。柔道整復師が行うのは医療行為ではなく、医療類似行為になるので医療機関ではなく施術所という扱いになります。
■柔道整復師は骨折や脱臼の「応急処置」
打撲や捻挫や挫傷(肉離れなど)の急性のケガに対して、整復(骨折 脱臼) 固定や後療法(リハビリ)ができます。ただし、骨折と脱臼に関しては、応急処置 又は 医師の同意(リハビリを整骨院でする場合)が必要となります。
■手技療法(柔整マッサージ)
■物理療法(電気や光による刺激)
■運動療法 などがあります。
診断やレントゲンの撮影、肩凝りや腰痛などの原因不明の痛みは診ることが出来ません。※保険を使用せず自費診療として腰痛や肩凝りの施術をしているところもあります。これらの施術は民間療法 いわゆる整体と同じです。
カイロプラクティックとは？
身体の不調は、主に 脊柱（背骨）骨盤に原因があると考え、調整することで構造異常と神経の働きを回復させ自身が持つ回復力を高めることが目的です。また 東洋医学の考え方も含んでおり、未病(健康と病気の間)を治すという目的もあります。腰痛 頭痛 肩こり 関節痛 姿勢改善 自律神経失調 内臓機能改善や、これらの予防(未病治)などが適応となります。
日本では残念ながら民間療法という扱いです。法制化されていない為、国が認めた資格も無く 保険も適応されません。極端に言えば、誰でもカイロプラクティック院を開業 施術ができてしまいます。しかし発祥国のアメリカでは法制化されており、専門大学を卒業しD.Cという学位を取得した後に、各州の資格試験に合格することで初めて施術が可能になります。また保険も適応しており、医師と同じように診断やレントゲン撮影も可能です。イギリスやカナダなど40ヵ国では同様に法制化されています。
どういう時にどこに行ったらいい？
整形外科または
カイロプラクティック
身体の歪みや、使い痛みの可能性が高く、怪我では無いため整骨院は不適切といえます。
整形外科または
カイロプラクティック
上記と同様
整形外科または
カイロプラクティック
原因が明確かつケガによる痛み(捻挫)のため、整形外科か整骨院が適切といえます。
まとめ
整形外科
・肩凝り、腰痛、関節痛の時
・レントゲンやMRIを撮って欲しい
・薬が欲しい。(痛み止めの注射や飲み薬)
・大きなケガをした。(骨折 脱臼 流血している)
整骨院
・捻挫や打撲をした
・骨折や脱臼をして応急処置をして欲しい時
(病院が時間外の時や、整骨院がすぐ近くにあって、すぐ手当てをしてほしい場合など)
・骨折や脱臼のリハビリを整骨院で受けたい時
(医師の同意が必要になります。)
カイロプラクティック
・レントゲンなど画像上で異常はないが症状が良くならない時
・体の歪みを整えたい
・日々の体のメンテナンス(予防)
・肩凝り 腰痛 関節痛の時
・頭痛や内臓の不調(自律神経によるものなど)
以上がそれぞれの院の特徴や出来ることになります。様々な例を挙げさせて頂きましたが、どこに行けば良いのか分からない方や、大きい病気（異常）があるのではないか？と不安になられていることもあると思います。その場合には、まず整形外科に行き、レントゲンなどにて、画像上にて異常の有無を確認してから、どこに行けばいいか判断しても良いと思います。皆様の治療院選びの一助になれば幸いです。
腰痛、3人に1人は悩んでいる？
多くの方を悩ませる腰痛ですが、「腰が痛い」と病院や整骨院などに行き検査やMRIをしても、お医者さんから病名を特定されなかったという経験も多いのではないでしょうか？じつは、腰痛の85％は原因を特定できないともいわれています。腰痛になる原因はさまざまで、身体的な腰痛や精神的なな腰痛、もしくはその複合的なな腰痛まで、人によってな腰痛の出方も異なります。腰を安静にする、腰を温める、など各自での腰痛対処法があるかと思いますが、適切な腰痛対策をしないと悪化や、慢性化してしまいかねません。
