厚生労働省は平成28年に「国民生活基礎調査」を実施しました。「自覚症状の状況」として、老若男女を対象に、病気やけがなどの自覚がある症状についてのアンケートが行われました。
調査の結果をみると、男女ともに2人に1人が「肩こり」か「腰痛」で悩んでいる事がわかります。また、「腰痛」については約3人に1人がその症状を訴えています。老若男女どの年代も自覚がある症状について腰痛に苦しめられている方が多いという事実が現状です。また、腰痛で辛い思いをする人の中には、「腰椎椎間板ヘルニア」を患っている方もおられます。
「腰椎椎間板ヘルニア」とは?
腰椎椎間板ヘルニアの症状
腰椎椎間板ヘルニアの代表的な症状として挙げられるのは、腰痛はじめ足の痛みや足の痺れが挙げられます。痛みの度合いがひどい場合には、足や腰の感覚が無くなるほどの症状になったり、足や腰を動かせなくなるほどの症状に移転すること事もあります。そのほかに挙げられる症状としては、体の中で一番太い神経(腰の骨の隙間からはじまり、それらの神経がひとつにまとまり、おしりから足の方に伸びている神経)に、何らかの原因で圧迫と炎症が加わり、骨盤から下の部分・お尻・ 太ももの裏・ふくらはぎ・足の甲・足の裏などに、痛みや痺れ、感覚の麻痺、力が入りにくい、などの諸症状が出ます。
椎間板ってなに?
椎間板とは、背骨と骨との間でクッションの役割をする軟骨のことです。椎間板は、髄核と呼ばれる柔らかいゲル状の組織があり、その周りを覆う繊維輪と呼ばれる硬い組織でできています。椎間板は、生まれてから二十歳ぐらいまで成長を続け、その後は老化していきます。第4腰椎と第5腰椎の間と、第5腰椎と仙骨との間の椎間板は、圧力が集中することから、他と比べて老化が急速です。第五腰椎の場所は腰の一番下に位置しています。また、第五腰椎の下にはお尻に繋がる仙骨があります。
ヘルニアとは?
「ヘルニア」とは、体内臓器が正常な位置から突出している状態をいいます。体の組織の一部が、本来ない場所に飛び出た状態を指す用語で、腸のヘルニアや椎間板ヘルニアがよく知られています。椎間板ヘルニアの場合、椎間板がつぶれ、繊維輪が裂けて髄骨が突出してしまいます。突出した髄骨が神経にあたり炎症がおきると、腰痛だけでなく、太ももから足への痛みや痺れといった坐骨神経痛につながってしまう症状です。その原因は、椎間板への強い圧力と言われています。要因としては重い荷物を持ちあげる、激しいスポーツをする、中腰で体をひねる、などで椎間板への負担が大きくなることがその原因だと言われています。
カイロプラクティックによる治療
カイロプラクティックとは、骨格の歪みによる神経圧迫を解放するのを目的とした治療法です。
腰痛や下半身の痛みにも効果的です。
骨格がゆがんだ状態で椎間板に負担がかかる作業を繰り返すとヘルニアになるため、カイロプラクティックで骨格の歪みや姿勢の悪さを矯正することによって、痛みを軽減することが可能です。
また、根本的な原因となっている骨格の歪みや姿勢の悪さを矯正することで完治した例もあります。
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腰痛、3人に1人は悩んでいる?
多くの方を悩ませる腰痛ですが、「腰が痛い」と病院や整骨院などに行き検査やMRIをしても、お医者さんから病名を特定されなかったという経験も多いのではないでしょうか?じつは、腰痛の85%は原因を特定できないともいわれています。腰痛になる原因はさまざまで、身体的な腰痛や精神的なな腰痛、もしくはその複合的なな腰痛まで、人によってな腰痛の出方も異なります。腰を安静にする、腰を温める、など各自での腰痛対処法があるかと思いますが、適切な腰痛対策をしないと悪化や、慢性化してしまいかねません。